電波時計ひきこもごも

　時間を合わせる必要がない電波時計はとても便利です。誤差もほとんどありません。でも一口に電波時計といっても、大きく2種類に分けられるのをご存知でしたか？

　一つは、いわゆる「電波時計」。日本に2箇所ある標準電波を受信して正確な時間を表示する時計です。（以下、「電波時計」と呼びます。）送信所は福島局（周波数40kHz)と九州局（周波数60kHz)があります。価格も比較的安く、デジタル時計や壁掛けの時計、腕時計など沢山の種類が普及しています。私も何種類か使っています。ところが最近、電波時計の電波が受信できないということ耳にすることがよくあります。原因は地理的な要因の他、コンクリートの建物が増えたことや、電気的ノイズの発生源が増えたことなど様々あるようです。そして、電波を受信しない電波時計は、普通の時計より大幅に時間が狂うことが多いのは、みなさん経験があるのではないでしょうか？実際に電波を拾うはどうかは、正直やってみないとわかりません。

　もう一つは、おなじ電波時計でも別の電波、衛星からのGPSを受信して正確な時間を表示するものです。（以下、「GPS時計」と呼びます。）GPSはカーナビなどでおなじみだと思います。スマートフォンのGPSにも使われています。スマホのGPSが建物の中でも比較的よく電波を拾うことでわかりますが、意外とビルの中でも電波を拾うようです。このGPS時計は、普通の電波時計より少し高価ですが、いろいろメリットもあります。

• 時刻合わせまでの時間が10秒程度。（電波時計は数分）
• 海外に行っても、時差修正をする必要がない。
• 宇宙とつながってる気がする。（笑）

あたりまえですが、電波の完全に届かない地下では、どちらの時計も自動では時間が合いません。

実は、さらにもう一つ。オフィスなどの利用を想定した「NTPリピーター」というものがあります。これはインターネットから時間の情報を受け取り、最初に紹介した電波時計が受信できる形式の電波を発射するという優れものです。これなら電波の入らないオフィスの空間でも、電波時計が使えます（10mくらい）。

私が持っている電波時計を探してきました。もちろん全部、通販で買ったものです。右の奥だけ、GPS時計です。

わが家では、PCでの机の上では電波時計の電波を受信してくれませんでしたので、GPS時計に変えたところ、全く問題なく使えています。室温表示がそれぞれ少し違うのは、別々の部屋に置いていたからです。このGPS時計、コスパ的にもとてもおすすめです。